気なくYouTubeアプリを開いたとき、ある対談動画に目が留まり、引き込まれるように何度も見返してしまいました。
それは、松岡修造さんが元・柔道日本代表の山下泰裕さんにインタビューしている動画です。
(参考動画:報道ステーション/ANNnewsCH)
私の世代にとって「山下泰裕」というお名前は、まさに最強の柔道家。一つの道を極めた偉大な存在です。
対する聞き手は、いつも熱い松岡修造さん。一流同士の対話がどんな展開になるのかワクワクしながら見始めましたが、あっという間に時間が過ぎていきました。
山下さんは現在、頸椎骨折による下半身麻痺という大きな障害を抱えられています。
ご家族と温泉へ行った際、露天風呂で立ち上がったときにヒートショックを起こして倒れてしまわれたそうです。
車椅子で登場された山下さんの姿を見て、あの強烈に強かったイメージとのギャップになんとも言えない気持ちになりました。
しかし、このような中途障害を前にして、あの一流の柔道家はどのように現実を受け入れ、前を向いて進んでいるのか——。山下さんの言葉に、胸が強く締め付けられました。
特に心に刺さったのは、松岡修造さんの「勝ち続けてきた山下さんにとって、この事故は『負け』になるのですか?」という問いに対する、山下さんの答えでした。
山下さんは、この事故を「負け」として捉えるのではなく、**「自分に与えられた一つの運命」**として受け止めているとおっしゃったのです。
この言葉には本当にハッとさせられました。
私自身、病気を患ったことで「途中で人生をリタイアしてしまった残念な自分」という気持ちが心のどこかにありました。
しかし、思いがけない出来事も一つの運命として受け入れ、そこからどう生きるかを模索し続ける山下さんの姿は、まさに尊敬に値する「本物の一流」だと感じました。
動画の中で、山下さんはこう語られています。
「誰にでも思いがけないことは起きる。大切なのは、それをどう受け止めるか。現実を受け入れることで、人は前を向いて生きられるようになる」
山下さんは現在、ご自身の経験やありのままの姿を隠すことなく発信し、障害者スポーツのサポートなどに尽力されています。
圧倒的に強かった現役時代があるからこそ、身体が不自由になった弱みを見せることには大きな抵抗があるのが普通だと思います。
それでも、飾らずにありのままを見せ、今の自分にできることに全力で取り組む姿。本質的な強さや精神力は、現役時代のまま何一つ変わっていないのだなと感じました。
「人間として本当にかっこいい、尊敬できる大人」の生き様を見せていただいた気がします。
私自身もこの経験を前向きに捉え、今の自分にできることをひとつずつ積み重ねていこうと、心を新たにした朝でした。
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