『部員5名の岩手県北野球部に学ぶ。結果至上主義の世の中で「今というプロセス」を大事に生きる智慧』

今朝、のんびりとYahoo!ニュースを眺めていたときに、私の地元・岩手県のある高校野球部に関する、もの凄く胸が熱くなる記事に出会いました。

それは、岩手の北部にある、部員がわずか5名しかいない野球部のお話です。

5名では当然、単独で試合を行うことはできません。そのため、近隣の高校と合同チームを結結成し、「県大会2回戦突破」という目標を掲げて夏の大会に臨むのだそうです。

今回は、この記事から痛感した地元の深刻な現実と、私自身が「リハビリ」の経験を重ね合わせて深く考えさせられた、ある大切な教訓について書いておこうと思います。

15年で出生数が半分に。数字で見る岩手の厳しい現実

私の生きる岩手県は、全国的にも過疎化が非常に深刻な県の一つです。特に県北部や沿岸部などの地域では、その状況は目を覆いたくなるほど深刻さを増しています。

どれくらい深刻かというと、地域の出生数が15年前と比べて「半分」にまで減ってしまった、というデータもあるほどです。

本当に、地域から若者がいなくなってしまいました。もちろんゼロになったわけではありませんが、高校の伝統ある野球部すら単独で編成できないほど、子どもたちの数が減ってしまっているのが、私たちが直面しているリアルな現実です。「誰でもいいから、大量に移住してきてほしいよね」というのが、地元で暮らす人間としての切実な本音でもあります。

甲子園だけじゃない。結果より「プロセス」と「主体性」を重んじる教育

そんな厳しい環境の中でも、前を向いて白球を追う球児たちと、彼らを支える大人の言葉が、私の心に深く刺さりました。

部を引っ張るキャプテンの子は、「技術の向上だけでなく、挨拶などの礼儀を野球を通して学んでほしいと感じています」と語り、顧問の高橋先生は、次のような素晴らしいお話をされていました。

「自分でまず考えて答えを出す。出たらそのまま継続してもらって、合ってなかったらなぜダメだったかを知ってる人に聞くっていう主体性ですか。主体性を付けてほしいなと思っています」

記事の最後には、「甲子園を目指すことだけが、高校野球ではありません。大切な仲間と野球ができる喜びを胸に夏の大会に臨みます」という言葉が添えられていました。

今の世の中は、どうしても「目に見える結果」や「勝敗」ばかりに目が向きがちです。しかし、こうして「自分で考え、今というプロセスを必死に、大事に生きる」ということの大切さを語る先生の言葉には、私のような中年のおじさんであっても、深く納得させられるものがありました。

「自分で考えて動く」という主体性は、リハビリの回復も早める

そして私は、この先生の仰る「主体性」という言葉を、自分自身の**『リハビリの経験』**に重ね合わせて考えていました。

大きな病気を経験し、そこから体を動かしていくリハビリの世界でも、全く同じことが言えると思うのです。

ただ言われたメニューをこなすような「受動的な姿勢」ではなく、「今の自分にできないことは何か?どうやったらできるようになるか?」を、自分の頭で主体的に考え、工夫して実施するリハビリ。この主体性があるかないかで、脳の回路の再接続や、体のみるみる素晴らしい回復スピードには、圧倒的な差が出るに違いないと確信しています。

高校野球は、ただのスポーツ(球遊び)ではありません。厳しい現実の中でも、人間として生きるための大切な土台を学べる場所だからこそ、これほど多くの人の心を打つのだと改めて分かりました。こんな素敵な考え方を持つ顧問の先生がいる野球部、本当に心から応援したくなります。

結果を焦らず、今できることを自分の頭で考えて、のんびり、でも確実に進んでいく。球児たちの姿から、今日もまた、最高に大切な生き方のヒントを貰った清々しい朝でした。合同チームの夏の挑戦を、私も岩手の空の下からガッチリと応援したいと思います!

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