先日、飲食店を経営している我が家の母から聞いたある出来事が、人間関係やコミュニケーションの本質についてもの凄く考えさせられる内容でしたので、少し紹介したいと思います。
とある田舎の飲食店で起きた、切なくて、でもどこか温かい「行き違い」のお話です。
バイトの子の「結婚報告」に、なぜか常連さんが大激怒?
何が起きたのかというと、お店のアルバイトの子が、ある常連の男性のお客さんを怒らせてしまったみたいでした。
「ありゃー、一体何をやっちゃったんだ?」と思いつつ具体的な話を聞かせてもらったところ、原因は意外なところにありました。
そのバイトの子と常連さんは、お店の中だけではなく、近所のスーパーやなんかで普段からよく遭遇することが多かったそうです。お店以外でもちょくちょく顔を合わせるうちに、お互いなんとなく、普通のお客さんというよりは「少し親密な関係」のような空気感があったのでしょうね。
そんな中、そのバイトの子がお店で「私、今度結婚することになりました」と報告したところ、その常連さんはお祝いするどころか、何やらもの凄く不満そうなご様子。
「何回もそのへんで顔を合わせる機会があったんだから、一言くらい事前に言ってよ!」と、本気でご立腹されてしまったというのです。
途中経過をすっ飛ばされた「父親の寂しさ」
なかなか難しい話だな、と思いながら母の話を聞いていましたが、常連さんの心理を想像すると、なんだかその怒りの理由が分かってきた気がしました。
その常連さんは、普段からよく顔を合わせるそのバイトの子に対して、きっと勝手に「身内」というか、「父親」のような温かい気持ちを抱いていたのではないかと思うのです。
大事に見守っていた娘のような存在の女の子が、付き合っている恋人の話などの「途中経過」をすべてすっ飛ばして、急に「入籍します(しました)」という最終結果だけを持ってきた。だからこそ、そりゃあビックリしたと同時に、寂しかったんだろうなと思いました。
昔は「結婚する」といえば親戚や周囲を巻き込む一大イベントでしたが、最近の結婚は割とスピーディーに、役所に書類を提出してサクッと入籍を済ませて同居する、という簡素化されたパターンも多いみたいです。そこに、世代間や価値観のギャップもあったのかもしれません。
「自分にとってのたいしたこと」が、相手にとっては大事なとき
今回の件で私が痛感したのは、「結婚のあり方を含め、自分が思うよりも、周りの人の受け止め方の方が遥かに大きい時がある」ということです。
言い換えれば、自分的には「わざわざ言うほどのことじゃないか」「たいしたことない」と思ったことであっても、それを受け取る相手にとっては、もの凄く大事なことだったりするわけです。
だからこそ、普段からどんなに些細なことであっても、大切な人には「伝え合う努力」を惜しまない方がいいなと、深く勉強になりました。
とある田舎の飲食店でのコミュニケーションの行き違いの話でしたが、みなさんも身近な関係ほど、気をつけてみてくださいね。
ちなみにこの件、私の解釈としては「どっちも悪くない」と思っています。お互いの根底に「親しみ」という良い気持ちがあるからこそ起きてしまった、ちょっと切ない行き違いの話でした。
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