脳卒中の歩行は「動く瞑想」である ―― 迷ったら、足の裏を感じて歩こう

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リハビリ

自分の病気のことを正しく理解するために、最近、脳の働きについて勉強する機会が増えました。そこで、ある驚くべき事実に気が付いたのです。

実は、私たちの脳は、放っておくと勝手に「他人と比較」したり「過去や未来の不安を反芻」したりするよう、デフォルト(初期設定)でプログラムされているのだそうです。 つまり、意識してコントロールしない限り、脳は勝手に「苦しみ」を作り出し続けてしまうのです。

この脳の暴走を止め、心の平穏を取り戻す唯一の解決策。 それが、**「今、この瞬間に集中する」**ことでした。

1. 「足の裏」が教えてくれる救いの場所

「今、この瞬間に集中する」と言われても、具体的にどうすればいいのか掴みにくい話かもしれません。しかし、脳卒中による麻痺や感覚障害を抱えて生きている私たちは、それを毎日、自然に実践しています。

麻痺がある足で一歩を踏み出すとき、私たちは足の裏の感覚に全神経を集中させます。 「今、地面を捉えているか」「重心はどこにあるか」。 この凄まじいまでの集中がないと、私たちは平衡感覚を保ち、歩くことができないからです。

この「足裏への集中」こそが、実は脳科学や仏教で言われる「最高の救い」そのものだったのです。

2. 私たちは、一歩一歩「ブッダ」に近づいている

有名なブッダの言葉に、このようなものがあります。

「過去を生きるな、未来を夢見るな。今ここに心を集中させよう」

心が未来の不安や過去の後悔に飛んでしまうと、苦しみが生まれる。救いは「今」にしかない。ブッダはその苦しみから抜け出すために、深く瞑想し、今この瞬間に集中しました。

そう考えると、私たちがリハビリで一歩一歩、感覚に集中して歩く行為は、ブッダが行った「歩行瞑想」そのものではないでしょうか。 私たちは不自由さを抱えたことで、図らずも日常の中で深い瞑想状態(今に集中する力)を手に入れていたのです。

3. 迷ったら、歩こう

不安はいつも、今この瞬間「以外」の場所からやってきます。 「この先どうなるのか」という未来の心配。「なぜあんなことになったのか」という過去の後悔。

もし、そんな苦しみに心が支配されそうになったら、ただ一歩、踏み出してみてください。 そして、足の裏が地面に触れる感覚、体重が移動する感覚だけに意識を向けてください。

その瞬間、あなたの心は「今」に戻り、不安や後悔から解放されています。 私たちはブッダではありません。上手く心を整理できない時もあります。 でも、そんな時はこの言葉を思い出してください。

「迷ったら、歩こう」

その一歩一歩が、あなたを苦しみから救い出し、確かな幸福へと導いてくれるはずです。

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